荷主より厄介? 「荷受け担当者」の“上から目線”にドライバー不満爆発! 「忙しいから早くしろ」 現場の見えない圧力を考える

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物流業界における「荷受け問題」が深刻化している。ドライバーの負担は増大し、業界全体の効率低下と人材不足を招く。荷受け側の対応改善は、日本物流の未来を左右するカギとなる。

「待機時間」物流効率低下の原因

トラック(画像:写真AC)
トラック(画像:写真AC)

 トラックドライバーにとって、荷受けでの「待機時間」は大きなストレスの一因だ。荷主側の倉庫では出荷スケジュールがある程度管理されているが、荷受け側では

「何時に届くかわからない」
「受け入れ態勢が整うまで待機してほしい」

といった対応が頻繁に発生する。決められた時間に到着しても、荷受け側の人手不足を理由に2時間待たされることもある。その間、車を動かすこともできず、ただ待つことを強いられるドライバーも少なくない。

 特に24時間営業の店舗や大型商業施設では、荷受けスタッフのシフトの関係でスムーズに受け取れないことが多い。場合によっては、荷物を下ろす作業をドライバー自身が行うこともあり、時間の予測がつかない状況が続く。

 このような待機時間は物流の効率を低下させるだけでなく、ドライバーの労働環境を悪化させる要因ともなっている。

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