最寄り駅から遠すぎ! 地方空港「交通アクセス」を解決する戦略的アイデアとは

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地方空港における交通アクセスの現状を考察。バスには乗れるが、運賃が高い空港と安い空港の差は大きいと筆者。

空港の交通アクセスを変えるとしたら? 海外で見た好例も

スイスのチューリッヒ空港と中心部を結ぶトラム(画像:シカマアキ)
スイスのチューリッヒ空港と中心部を結ぶトラム(画像:シカマアキ)

 日本における地方空港の運営はどこも厳しい。しかし、空港発着の公共交通をなくすわけにいかず、利用客がいくら少なくて、赤字経営であっても存続が求められる。バス会社などが赤字を独自で埋めるのは難しく、結局のところ税金で補てんするしかない。

 もし、公共交通機関に少しでも投資できるなら、「鉄道・バスの延伸」が最も効果的だろう。

 例えば、イタリアのフィレンツェでは、フィレンツェ中央駅を発着するトラム(路面電車)の路線がフィレンツェ空港のそばまで延伸した。段差が少ないトラムは、大きなスーツケースなどを持っていても車内へ持ち込みやすいなど、実は空港と相性がいい。筆者はこのトラムを、フランスのパリ・オルリー空港やトゥールーズ空港、スイスのチューリッヒ空港などでも利用したことがある。

 人口減などの問題もあり、地元民だけで地方空港の利用者を増やすことは、今後ますます難しくなる。繰り返すが、地方では車での空港利用者が大半を占めている。ひとまず先決すべきは、都市部や海外から観光・ビジネスなどで訪れる利用者を増やすことだ。それは公共交通の利用者増加にもつながる。

 空港への交通アクセスが良ければ、また利用しようと考える「リピーター」が生まれる。具体案としては、

・ターミナル隣接のショッピングモールを誘致する
・空港を「飛行機が見えるテーマパーク」にする

などが現実的か。

 もちろんまとまった額の投資は必要だが、それと同時に、ある程度の集客も見込めるだろう。ほかの視点から見れば、利用者が少なければ、日常的にもっと小さなサイズのバスを運行する選択もある。

 赤字をそのまま税金などで補てんし続けるだけでは、この先何も変わらない。利用者のニーズを改めて検証し、長期的なプランを考えるべきだ。

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