青春18きっぷより断然おトク! 私鉄OKの「JR観光パス」、でも使い倒すのは超ハードだった?

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JR西日本が提供する、瀬戸内エリアの観光ナビサービス「setowa」。2022年4月から購入できる周遊パスは、割安感が高く注目を集めそうだ。実際、どの程度“使い倒す”ことができるのか?

どれだけ乗れる? 時刻表でチェック

岡山後楽園から津山城までの所要時間イメージ(画像:(C)Google)
岡山後楽園から津山城までの所要時間イメージ(画像:(C)Google)

 ただ、お得感を満喫するには周遊区間内のどこまで乗り継げるかが重要である。

 念のため時刻表で確認してみたが、岡山ワイドパスも広島ワイドパスも3日間で全ての路線を走破するのは不可能である。

 岡山ワイドパスの場合は、西側の限界駅であるJR芸備線・備後落合駅から新見駅方面の列車が1日に3本しかないので“詰む”。広島ワイドパスの場合も、芸備線が1日に3本しかない問題がネックとなる。

 しかも、公式サイトに掲載されているモデルコースがすでに“ハード路線”である。

 岡山ワイドパスを例に取ると、岡山駅を起点に路面電車で9時45分頃に岡山後楽園(岡山市北区)に到着して観光。そのまま岡山駅に戻り、JR津山線に乗り14時頃に津山城(岡山県津山市)に到着と書いてある。

 この想定だと、岡山駅12時18分発の津山駅行きに乗らないと間に合わない。駅に戻る時間を考えて1時間半~2時間程度で後楽園観光を終えて大急ぎで駅に戻る想定だ。

 それでも、 津山駅着は13時44分。タクシーを拾うか駅前の観光案内所でレンタサイクルを借りてギリギリ間に合う時間。しかも、津山城は延々と石段の続く平山城である……。

 津山城の後は、昔ながらの街並みの残る城東町を観光する、と書かれているが、この街並みも歩くとかなりの距離である。

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