青春18きっぷより断然おトク! 私鉄OKの「JR観光パス」、でも使い倒すのは超ハードだった?
JR西日本が提供する、瀬戸内エリアの観光ナビサービス「setowa」。2022年4月から購入できる周遊パスは、割安感が高く注目を集めそうだ。実際、どの程度“使い倒す”ことができるのか?
通常料金とパス料金を比べると

通常の周遊切符であれば乗車できる路線はJRに限定されているものが多いが、これらの周遊パスは会社間の垣根を越えている。
例えば「岡山ワイドパス」では、料金内で岡山市内を走る路面電車の岡山電気軌道、倉敷市の私鉄・水島臨海鉄道。また第3セクターの井原鉄道にも乗車が可能。
さらにパスの名称には「岡山」と書いてあるが、広島県の三原駅まで有効。途中にある広島県福山市の観光地鞆の浦では、近くの観光地である仙酔島までの船の料金も含まれている。
また「岡山ウエストパス」では広島県尾道市の観光地・千光山寺ロープウェイの料金も込み。広島ワイドパスでは周辺の島々への航路、バス料金も含まれている。
公式サイトに掲載されている全ての路線を利用した場合の通常運賃は次のようになる。
・大人通常料金(周遊パス料金)
岡山ワイドパス:6500円(4200円)
岡山ウェストパス:7440円(3200円)
広島ワイドパス:7260円(4600円)
山口セントラルパス:6490円(3500円)
中でも、岡山県の全ての鉄道路線に乗車できる岡山ワイドパスと、路面電車を除きJR全路線と航路を利用できる広島ワイドパスは、格安感が強い。私鉄線や航路も含んでいることから、二つの周遊パスは格安移動の定番である「青春18きっぷ」よりも割安感がある。
しかも、青春18きっぷを発売していない期間も販売しているので、ゴールデンウィーク中などに利用が期待される施策なのは間違いない。