新幹線なのに在来線? JR西日本の不思議路線「博多南線」をご存じか
博多駅から博多南駅を結ぶ8.5kmの博多南線。新幹線単独駅ではなく、九州新幹線の「本線」として運行されている。いったいなぜだろうか。
本線から分離した場所にある博多南駅
博多南駅が近づくと、博多南線は本線上から地上に降りる線へと分岐する。2011(平成23)年3月にJR九州が運行する九州新幹線が全線開通し、博多南線は大部分が九州新幹線の本線上を走ることとなった。
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一方で、博多南駅は本線から分離した場所にあるため、九州新幹線の本線上にある訳ではない。JR西日本とJR九州の境界点は博多南駅に降りる分岐よりも先にあるため、博多南線は現在も全区間がJR西日本の路線のままだ。
ちなみに、九州新幹線では博多駅の次は新鳥栖駅であり、博多南駅との分岐点を過ぎると時速120km制限から解き放たれて筑紫トンネルに向けて速度を上げる。
地上線に降りると、車内からは博多総合車両所に並ぶ新幹線が一望でき、圧巻だ。乗車からわずか8分、列車は博多南駅に到着。博多南駅は地上駅で、博多総合車両所の西側に設けられている。
新幹線が止まるにしては簡素で狭い片側1面のホームに降り立つと、多くの家族連れが記念撮影を始めると同時に、車内には清掃係が乗り込む。この列車は折り返して博多駅に向かったのち新大阪へと向かう。そのため、博多南駅での停車中に車内清掃がおこなわれる。