青春18きっぷ「改変」ネットで批判殺到も、「3日間用」登場はむしろ“朗報”だ!

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JRの「青春18きっぷ」が冬にリニューアルされる。これにより、2410円で1日乗り放題となり、利便性が向上する。ただし、複数人での利用はできなくなる。新たに登場する3日間用は1万円で、短期旅行のハードルを下げる。旅行プランの例を紹介し、気軽に移動しながら観光を楽しむ旅の魅力を提案する。賛否はあるが、まずは3日間用を試してみるのもよいだろう。

実際の活用例

青春18きっぷ(画像:写真AC)
青春18きっぷ(画像:写真AC)

 具体的な旅行プランを考えてみよう。2024年12月28日(土)を初日として検索してみる。

●例1
東京から温泉スポット2か所をめぐる旅。長野駅、群馬・水上駅が目的地

・7時43分:東京発(中央線快速 高尾行き、八王子経由)
・9時1分:高尾着(トイレ休憩)
・9時17分:高尾発(中央本線 甲府行き)
・10時55分:甲府着
・10時58分:甲府発(甲府本線 松本行き)
・12時54分:松本着(ランチ休憩)
・14時30分:松本発(篠ノ井線 長野行き)
・15時49分:長野着

・距離:298.1km
・運賃:通常5170円

初日だけ例としてタイムスケジュールを載せてみた。

 2日目は長野から群馬の水上へ449km、通常7480円の移動をする。例えば8時15分に出発し、乗り換え5回、休憩少なめで17時39分に到着する。一度東京都内に戻りそこから向かうという、定額チケットでもないとやらないシュールさもあるコースだ。

 3日目は東京に戻る日で。移動は少な目に。水上から高崎を経由して東京へそのまま戻ると3時間半弱の所要時間で164.1km、3080円だが、例えば、高崎から2駅の新町駅のガトーフェスタハラダで無料の工場見学をする、

 その後高崎で下車してランチしてから帰ると3390円の運賃になって元が取れる。さらに夕飯は都内の好きなJR駅下車で夕飯を食べてから帰宅すればなおよし。通常なら1万6040円ほどの運賃が、1万円で済む。

●例2
京都、大阪、名古屋をそれぞれ少しずつ観光する旅

 1日目は東京から京都へ。7時1分に出発し、あまり休憩なく乗り継いでいくと、15時43分と、日没前に京都に着く。513.6km、8360円の移動だ。

 2日目は大阪に行き、観光したあとに名古屋に向かうと、トータルで3時間半ほど、約233km、3990円の移動になる。

 3日目は名古屋から東京まで、6時間強で366km、6380円。途中、乗り換えポイントの熱海に途中下車し、温泉や海の幸で移動疲れを癒やすのも一案だ。通常なら1万8730円ほどの運賃が、1万円で済む。

『ジョルダン乗り換え案内』には青春18きっぷ用の検索機能が付いている。ヘッダーの「乗り換え案内」から選択できる。

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