EVは本当に経済的? 車体価格がとても高額ですが、補助金だけで大丈夫なのでしょうか?

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ホンダが軽四輪EV「N-VAN e:」を発表した。ガソリン車との価格差は約119万円で、補助金を活用すると5年間で約35万円のコスト削減が可能だ。環境に配慮した設計や低いランニングコストが魅力だが、航続距離や充電インフラに関する課題もある。今後、EVの経済性が向上することが期待されている。

技術革新で変わるEVの未来

2024年9月26日発表。主要11か国と北欧3か国の合計販売台数と電気自動車(BEV/PHV/FCV)およびHVシェアの推移(画像:マークラインズ)
2024年9月26日発表。主要11か国と北欧3か国の合計販売台数と電気自動車(BEV/PHV/FCV)およびHVシェアの推移(画像:マークラインズ)

 試算の結果、EVを5年間使用した場合、ガソリン車との価格差は約16万円(事業用)に縮小した。ただし、この経済的なメリットはEV補助金によって成立している。EVの車体価格がガソリン車と同じ水準になり、補助金に頼らずとも経済的なメリットが得られる状況を早急に整える必要がある。

 次に、EVのメリットとデメリットについて触れておきたい。メリットには、環境への配慮、低いランニングコスト、静粛性などがある。一方、デメリットとしては、航続距離や充電インフラの制約、高額な初期費用、バッテリーの寿命や劣化が挙げられる。

 特に環境への配慮においては、EVが今後エネルギー効率を高め、カーボンニュートラル社会の実現に寄与するという環境ビジョンに共感することで、EVを選択することによる経済的なメリット以上の価値を見いだすことができるだろう。

 今後の技術革新や充電インフラの整備によって、EVの利便性や経済性がさらに向上することを期待したい。

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