なぜ日本は「渋滞天国」なのか? なんと“年12兆円”の損失が語る圧倒的リアリティーとは

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渋滞は日本の車社会における深刻な問題で、毎年約53億時間もの損失を引き起こしている。国土交通省やNEXCOは新しい道路の整備や渋滞ポイントの対策を進めているが、私たちドライバーも運転時に気をつけることで、渋滞による損失時間を減らすことができる。

渋滞損失時間への対策や軽減方法

伊勢湾岸道と名二環を接続する飛島JCT(画像:都野塚也)
伊勢湾岸道と名二環を接続する飛島JCT(画像:都野塚也)

 渋滞損失時間が大きいと、単に時間を失うだけでなく、経済的な損失も大きくなる。実際、私もよくドライブをするが、渋滞のことを考えると行きたかった観光スポットやご当地グルメのお店をあきらめたことは数えきれないほどある。

 渋滞損失時間を軽減または解消するために、国土交通省やNEXCOではさまざまな取り組みが進められている。そのなかでも最も重要なのは

「新しい道路」

の整備だ。高速道路や高規格道路、バイパスの整備が各地で行われている。

 例えば、首都高速道路では横浜北線や横浜北西線、外環道の千葉区間の開通によって周辺の渋滞が緩和されている。中京圏でも、東海環状自動車道や伊勢湾岸自動車道、名古屋第二環状自動車道の開通により、渋滞時間が減少しているという成果が見られる。

 また、既存の道路でも渋滞をできるだけ減らすための取り組みが行われている。渋滞が発生しやすいポイントには、

・ここが渋滞発生ポイント
・ここから上り坂
・速度回復にご協力を

といった看板が設置されている。

 私たちドライバーができることは、渋滞の時間帯や日をできるだけ避けて走行することや、渋滞を引き起こさない運転を心がけることだ。具体的には、

・無駄な車線変更
・急な減速

を避け、自分の後ろを走るクルマのことも考えた運転を心がけるとよい。

 渋滞損失時間の軽減に向けて、国土交通省やNEXCOの政策に注目しながら、今できることを少しずつ始めていこう。

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