鉄道会社も限界か? 一向に改善しない「撮り鉄マナー違反」、警告強化が意味するものとは

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撮り鉄のマナーが問題視されるなか、危険な撮影行為が多く報告されている。この状況を受けて、鉄道会社は警告文を掲示し、三脚の使用やプライバシー権の尊重が求められている。撮影者は新しいルールを学び、他者との共存を目指す文化を築く必要がある。安全で楽しい撮影を実現するためには、撮り鉄自身の意識改革が急務だ。

誰もが踏み外す恐れを自覚する

写真6(画像:豊科ホタカ)
写真6(画像:豊科ホタカ)

 一方で「写真6」は、同様に禁止事項が列記されているが、最後に

「マナーを守って最高の一枚を」

との文句がある。ここは貨物列車を撮影する人に知られたポイントで、撮影者も多い。駅の理解に頭が下がるとともに、この関係を崩さぬよう心がける必要を感じる。

 以前、撮り鉄による迷惑行為が問題となった際、ある鉄道雑誌の編集長は

「迷惑行為をする者は鉄道ファンではない」

とコメントした。しかし、もともとは鉄道が好きで撮影を重ね、踏み外してしまったと考えるべきだろう。

 鉄道写真撮影という楽しく、誇るべき趣味を育てていくためには、誰もが迷惑行為の当事者になり得る、という意識を失わず、現状に合わせたアップデートを重ねていくしかない。

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