クラファンで1300万円獲得 全長14kmのローカル線「北条鉄道」を支える熱き兵庫魂

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長期化する新型コロナウイルス禍により、鉄道各社は減収減益に追い込まれている。そうしたなか、兵庫県小野市と加西市を約13.7kmで結ぶ北条鉄道が奮闘している。

寄付金を基に「キハ40」購入

北条鉄道「キハ40」(画像:北条鉄道)
北条鉄道「キハ40」(画像:北条鉄道)

 北条鉄道は集まった寄付金を原資に、JR東日本から「キハ40」を購入した。

 このキハ40は過去に、秋田県能代市と青森県田舎館村を結ぶ五能線で運行されていたが、北条鉄道は車体塗装を国鉄色のまま走らせることにした。車内には、東北地方の路線図が掲出されたままになっている。

 こうした措置は改造費をかけずに費用を軽減するという意図があるが、他方で懐かしいと郷愁を誘うことで東北地方の人にも乗りにきてほしいという願望も込められている。

 また、鉄道ファンが乗りにくることもあるだろう。つまり、キハ40は交通手段でありながら観光資源としての役割も果たしていることになる。

 少子高齢化、そして長引くコロナ禍で全国の鉄道事業者は厳しい立場にある。特に、ローカル線は厳しさを増しているが、北条鉄道のように奮闘を続けるローカル鉄道もある。

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