なぜ能登半島は孤立するのか? 過疎化に追い打ちかけた地震、高齢化44%で進む復興計画とは【リレー連載】やるぜ、能登復興。(8)
2024年に発生した能登半島地震と豪雨で、地域のインフラが大きな被害を受け、過疎化もさらに進んでいる。5000億円以上の復興予算を活用し、自然と文化が共生する創造的な復興を目指している。
能登半島地震の爪痕
2024年1月に発生した能登半島地震は、能登半島に深刻な被害をもたらした。東日本大震災(2011年3月)のように広範囲にわたる被害ではないが、人的・物的被害は大きかった。
また、9月には豪雨の被害も発生している。この豪雨は、能登半島地震による被害からインフラの復旧が急務な状況にさらなる打撃を与えた。能登半島地震と豪雨によって、山岳地帯のインフラの脆弱(ぜいじゃく)さや、地震や豪雨によって容易に孤立してしまう集落の問題が浮き彫りになった。
これらの問題を解決しながら、どのように復興を進めていくかを本稿で考えていきたい。