北海道と本州の「この場所」に、なぜ橋を作らないのか?
津軽海峡の道路接続は地域経済にとって重要な「ミッシングリンク」だ。青森県の試算によれば、津軽海峡の道路接続が実現すれば年間1兆5000億円の経済波及効果が期待できるという。
ユーラシアを結ぶ壮大な構想
課題は多く残っているが、この構想が実現すれば、その影響は北海道と本州の連結だけにとどまらない。
視野を広げると、第2青函トンネルはユーラシア大陸と日本列島を結ぶ壮大なプロジェクトの一部になり得る。
・国際物流の効率化
・エネルギー供給網の強化
・地政学的優位性の確立
など、さまざまな効果が期待できる。
北極海航路の開発が進むなか、北海道は太平洋とユーラシアを結ぶ重要な拠点になる可能性が高い。将来的に大陸との関係がますます重要になることを考えれば、サハリンや沿海州との交通インフラを整備し、津軽海峡の開発を進める必要があるだろう。
現在、北海道新幹線の延伸によって貨物の見直しが議論されている今は、計画を積極的に推進する絶好の機会かもしれない。