「高齢者を駅まで歩かせるのか」 関西でさらに深刻化するバス運転士不足、万博バス問題去ってまた一難! 現場は「地域の足守りたい」の悲痛声

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関西では路線バスの運転士不足がさらに深刻になっている。残業規制が厳しくなったうえに、大阪・関西万博でのシャトルバス運行にも人手が必要となり、バス会社の苦悩は増す一方だ。

万博は全国から応援で運転士確保

シャトルバスが発着する大阪市の桜島駅(画像:高田泰)
シャトルバスが発着する大阪市の桜島駅(画像:高田泰)

 山本交野市長が運転士不足を深刻化させる一因と指摘した万博のシャトルバスは、ようやく運転士確保のめどが立った。日本国際博覧会協会(万博協会)が全国のバス会社にシャトルバス運行会社への運転士出向を呼び掛け、約110人が集まる見通しとなったからだ。

 万博協会は大阪市此花(このはな)区のJR桜島駅から会場の夢洲まで1日最大290便のシャトルバスを運行し、約1万6000人を運ぶ計画だ。しかし、運行に当たる大阪シティバスなど7社で確保できる運転士は約70人。運行全体で180人程度の運転士が必要と見込まれ、運転士不足が100人以上に達していた。

 呼び掛けに応じたのは、岡山市の両備ホールディングス(HD)など約40社で、大阪シティバスなどが受け入れを決めた。両備HDは20人を大阪シティバスに出向させる。だが、シャトルバスが予定通りに運行できても、関西の運転士不足が解消されるわけではない。

 阪急バスは2023年以降、大阪府や兵庫県で路線を廃止してきた。その際、乗客が少ない、他社路線と競合する、鉄道駅に比較的近い区間などを選び、影響を最小限にとどめようとしてきたが、路線維持を求める沿線住民、地方自治体と運転士不足の間で苦しんできた。

「地域の足を守りたいし、関西を盛り上げるために万博に協力したいのが本音。それなのに、運転士不足が深刻すぎてどうにもならない」

と阪急バスの担当者。万博に朗報が届いても、バス会社の苦悩に終わりが見えない。

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