通勤も立派な運動に! 働く人々の「スマートウオッチ」活用法をご存じか
スマートウオッチの普及にともない、特に注目されているのが、働く人々の日々の移動が「新たな運動習慣」を生み出す可能性だ。2020年の運動実施率は6割を超え過去最高となったが、多忙を理由に運動をおろそかにする傾向も見られる。スマートウオッチを活用することで、移動を運動として意識するようになり、健康意識の向上につながることが期待される。
コロナ禍が生んだ運動意識
「健康のためには運動の習慣が必要だ」
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とよくいわれる。しかし、日本ではその後に
「でも仕事が忙しくてなかなか運動ができない」
と続くのも定番だ。この言葉は、運動を避けるためのいいわけのようにも聞こえるかもしれないが、実際には2020年に運動をする人の割合(実施率)は過去最高を記録し、男性では
「6割」
を超えていた。
この背景には、2020年に新型コロナウイルスの感染拡大、いわゆるコロナ禍による生活の変化がある。運動が増えた理由として挙げる人が最も多く(36.4%)、次いで「仕事が忙しくなくなった」が2位だった(27.0%)。その後、感染拡大が収まるにつれて、運動実施率は年々下がっていった。
これらの事実は、「忙しくて運動ができない」というのは単なるいいわけではなく、コロナ禍のような特別な状況で健康への意識が高まり、仕事が忙しくなければ多くの人が運動に取り組む意欲とチャンスを持っていることを示している。
しかし、健康意識や運動習慣が向上するために、コロナ禍のような状況が必要なのは望ましくない。では、どうすれば再び人々が運動に向かうようになるのだろうか。