カルロス・ゴーン氏「ホンダ主導の買収劇」を指摘! 日産・三菱自との「3社連合」は今後どうなるのか?
ホンダ、日産、三菱の3社連合が2024年8月に共同記者会見を開き、次世代ソフト・デファインド・ビークル(SDV)向けプラットホームの共同研究やEVバッテリーの共通化を発表。ゴーン氏は、ホンダ主導の資本提携の可能性を指摘。自動車産業の勢力図が変わるか、今後の展開に注目。
新興EV勢力との激闘

3社連合が向かうところとして、トヨタグループ連合との対抗に加えて、中国EVメーカーやテスラ、リビアンといった新興EV勢力との競合が厳しくなる市場環境に立ち向かっていかなければならない。
そうした課題を乗り越えるには、資本提携によって3社連合の結束をより強固なものにするとともに、
・日産と提携関係にある「ルノー」
・ルノーとパワートレインの開発・生産を担う合同会社ホースを折半出資する中国「吉利汽車」
までも巻き込んで、競合に打ち勝っていくために一丸となれるかが、今後の焦点となる。
新たな巨大グループの形成は、かつて2000年代初頭に巻き起こった自動車メーカー各社による
「合従連衡」
を想起させる。自動車産業の勢力図を大きく塗り替える一大事が巻き起こるか、3社連合の今後の動向に注視していきたい。