隣に座る「トナラー」より迷惑? 電車で異常にもたれかかってくる「寄りかかラー」という現代の闇
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通勤電車でもたれかかる「寄りかかラー」にはヒエラルキーがあり、女子高生やイケメンに甘い傾向がある。心理学的には、脳がリフレッシュされ、アイデアが豊富で、大物である可能性が高いが、電車内では迷惑な存在でもある。
電車で遭遇
通勤電車でときどき遭遇するのが、座席で寝ていて寄りかかってくる人、
「寄りかかラー」
だ。ここまで公共の場で寝られるのも、日本が他の国に比べたら治安がいいからだが、訪日外国人は驚いたり、うらやんだり、あきれたりしている。SNSには
「日本の電車は乗り心地がよくて適温、運転もスムーズ。これは寝てしまう」
と自身も眠るようになったという外国人の書き込みもある。
そういった環境に関しては恵まれている日本人だが、寄りかかラーとなるとどうだろうか。筆者(鳴海汐、国際比較ライター)は
・満員電車で放屁する「オナラ―」(2024年7月1日記事配信)
・電車で大股を開いて邪魔する「股ラー」(2024年8月1日記事配信)
に続いて調べてみた。
「寄りかかラー」に潜む階層
寄りかかラーにはヒエラルキー(階層)があり、
・許される寄りかかラー
・許されない寄りかかラー
が出てくる。SNSを見てみると、寄りかかられる側の男女ともに、
「女子高生などの女子学生」
には甘い傾向がある。
「若い」
「(体重が)軽い」
「臭くない」
「かわいい」
「勉強や部活をがんばっていて大変なんだろうな」
という応援の気持ちからだという。女子高生の“プレミア感”から、むしろ歓迎する男性もいる。
・若い女性
・美人
・いい匂いがする女性
は、エイジズム(年齢に基づく差別や偏見)、ルッキズム(外見や容姿に基づく差別や偏見)ではあるが、それに続いて許されやすいのが実情である。男性では、「(学生・社会人問わず)イケメン」が比較的許されやすいが、
「疲れた様子のサラリーマン」
にはたまに同情票が集まる。しかし
・体の大きな男性(重い)
・酔っぱらい
・不潔感のある人
となるとハードルが上がってしまう。