乗降客数3駅「わずか10万人」という現実! 大阪城東部で大規模再開発浮上も、キタ・ミナミに続く“第3の拠点”なんて本当になれるのか?
大阪市城東区、中央区、東成区の3区にまたがる大阪城東部地区で、大規模な再開発事業が始まった。大阪府は同地区を、キタ、ミナミに次ぐ大阪第3のビジネスセンターに育てたい考えだ。
商業集積を高めるのはこれから

大阪城東部地区の周辺はJR大阪環状線と大阪メトロ中央線が通る。中央線には近鉄けいはんな線の列車が乗り入れ、大阪府、京都府と奈良県にまたがる関西文化学術研究都市と連絡している。
大阪城公園には年間約1200万人の来場者がある。公園内にある最大1万6000人収容の大阪城ホールは、コンサートなどで年間稼働率が90%を超す。公園の西には大阪府庁、大阪府警本部などの官庁街。大阪府市の共同組織・大阪都市計画局は
「大阪城東部地区に新たなにぎわい拠点となる潜在能力がある」
と見ている。
大阪市の人口は7月1日現在で約279万人。人口増加が続き、首都圏よりひと足早く人口減少に入った関西の政令指定都市で独り勝ち状態だ。昼間人口は360万人を超え、横浜市より約20万人多い。キタとミナミ以外に大きな拠点が生まれても不思議ではない。
だが、JR森ノ宮、大阪城公園の両駅、大阪メトロ森ノ宮駅を合計した2022年度の1日平均乗降客数は
「約10万人」
にすぎない。同じ大阪市東部でも城東区と都島区にまたがる京橋地区の約40万人、生野区と天王寺区にまたがる鶴橋地区の約30万人に劣る。商業集積を高めるのもこれからだ。
1.5期開発で大阪城東部地区を訪れる人が増えるとみられるが、訪れる人の増加を地域のにぎわいに変えるには、商業施設の充実が欠かせない。本気でキタとミナミに続く拠点に育てたいのなら、2028年の街開きまでに次の矢を放つ必要がありそうだ。