隣に座る「トナラー」より迷惑? 電車で大股開きの邪魔者「股ラー」という現代の闇
国際的な騒動となっている電車内での「股開き」問題。ニューヨークでは男性の26%が足を開いて座り、サンフランシスコでは500ドルの罰金。日本では迷惑行為ナンバーワン。欧米の対策は極端で、スペインでは禁止。
「股ラー」の心理
股ラーは偉ぶって見えるので、隣の席ならずとも
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「視界に入るだけで不快」
になるが、どういった心理なのか。
目白大学名誉教授である社会心理学者の渋谷昌三氏は、著書『電車の中を10倍楽しむ心理学』(扶桑社、2014年)のなかで、
「こうした行動をする心理は、本当に社会的勢力を持っている人たちの姿勢、ポーズを真似しているにすぎないと言われています」
「逆に自ら小者であることを証明しているようなもの」
と説明する。
先日、筆者は、バスで股ラーに遭遇した。ふたりがけの椅子の窓際席に股ラーがいたので、手前に座る際、「すみません、失礼します」などというと、「いえ、こちらこそ」「よろしくお願いします」といった
「丁寧だが場違いで気味の悪い言葉」
が返ってきた。それでいて股は開いたままなので、どうしても身体が接してしまう。スペースを作ってもらえるようお願いしても、変な人では予想外の反応(怒鳴られるなど)があるかもしれないと考え、すぐに席を立った。
言葉だけは謙虚な股ラーも存在する。