日本は12.4年! クルマの「平均使用年数」が年々延び続けている根本理由
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自動車の平均使用年数は米国で12.6年、日本で12.38年に達し、年々延び続けている。この背景には、性能の向上、新車価格の高騰などがある。アフターマーケットの需要が急増し、ビジネスチャンスが拡大するにつれて、長期使用のための自動車メンテナンスの需要が高まっている。
アフターマーケット需要の急増

平均使用年数が延びている理由はわかった。では、その結果どうなるのか。
長年乗っている車で遠出をする前に、入念に点検をする人もいるだろう。旅先で故障でもしたら大変だからだ。
もちろん、自動車の平均使用年数が長くなるにつれて、アフターマーケットは活況を呈している。車は長く使えば使うほど、メンテナンス・サービスや修理が必要になる。
S&Pグローバルでアフターマーケットを担当するトッド・カンポー氏は述べる。
「平均使用年数の上昇にともない、より多くの車両がアフターマーケットサービスの最重要レンジとなる6~14年という年数にさしかかってきています。(米国で)1億1000万台以上の車両がそのレンジにあり、これは稼働している車の約38%に相当します。このレンジの車両は2028年までに40%まで増加し続けると予測しています」
つまり、アフターマーケットの需要は今後も延び続けると予想される。これは日本でも同様で、自動車の平均使用年数も上昇している。
関連事業を行う企業にとってはビジネスチャンスとなるだろう。