北陸新幹線「小浜・京都ルート」建設費が約4兆円に倍増! 今後どこまで膨らむ? 地元民は「やっぱり上がった」の呆れ声
北陸新幹線大阪延伸の小浜・京都ルートで建設費が倍増する見通しとなった。米原ルートへの変更を求める声に弾みがつく一方、沿線の京都府は地元負担の増加を警戒している。
勢いを増す反対運動と米原ルート
勢いを増しそうなのは、
・米原ルート推進の声
・京都府の反対運動
だ。米原ルートも国交省などの精査で建設費が従来の5900億円から約1兆円に増えるが、費用対効果の悪化は従来の2.2から1程度にとどめられそうである。現行の算定方式でも着工条件を満たす可能性がある。
石川県加賀市のタクシー運転手は
「敦賀延伸後も加賀温泉に観光客が増えていない。つながりの深い関西へ新幹線を早期延伸しないとどうにもならないのでないか。建設費がこんなに増えるのでは小浜・京都ルートは無理。米原ルートに期待するしかない」
と力を込めた。
京都府内の反対運動は2023年11月、京都市で13の市民団体がパレードを行うなど勢いに陰りが見えない。
「地下水への悪影響」
を心配する声は、酒造業者や銭湯、和菓子業者など多方面に広がっている。それだけ良質の水を扱う業者が多いからで、京都市では1963(昭和38)年の阪急京都線河原町地下延伸で周囲の井戸が枯れた記憶も反対の声を後押ししている。