ホンダ「N-BOX」が販売ランキングで首位奪還! 「たった1か月」で首位が入れ替わった理由とは

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2024年6月、軽自動車市場でN-BOXが首位に返り咲いた。スズキのスペーシアは販売が安定せず、競争激化が市場に影響を与えている。

陰りが見え始めたN-BOX

1~6月の累計販売台数。過去一年間の販売台数推移。全軽自協の公表資料を基に筆者作成(画像:小城建三)
1~6月の累計販売台数。過去一年間の販売台数推移。全軽自協の公表資料を基に筆者作成(画像:小城建三)

 ホンダは2024年7月4日、2024年上半期(1~6月)におけるN-BOX販売台数が10万680台となり、新車販売台数第1位(登録車含む)を獲得したと、発表した。N-BOXの販売が好調な要因として、

・質感の高いデザインと軽乗用車最大級の室内空間
・力強い走りと優れた燃費性能
・操縦安定性と乗り心地の良さ(上質な走り)

などを挙げている。

 ホンダは、「国内販売台数No.1」というイメージをN-BOXに定着させて、今後も販売を伸ばしたい考えのようだが、実際はN-BOXの販売に陰りが見え始めている。2024年上半期の累計販売台数を前年比で見ると、軽乗用車全体では17%減だったのに対して、

・N-BOX:10%減
・スペーシア:40%増
・タント:65%減

だった。N-BOXは2023年10月に7年ぶりのモデルチェンジを実施し、車両価格の値上げに踏み切ったことが悪影響を及ぼし、販売が下振れしている。

 一方、11月にモデルチェンジしたスペーシアは、その後の販売が好調であることを

「前年比40%増」

という数字が証明している。

 このように、N-BOXとスペーシアのモデルチェンジ後の販売状況は対照的な傾向であり、N-BOXは販売鈍化の傾向にあると言える。

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