ホンダ「N-BOX」が販売ランキングで首位奪還! 「たった1か月」で首位が入れ替わった理由とは

キーワード :
, , , ,
2024年6月、軽自動車市場でN-BOXが首位に返り咲いた。スズキのスペーシアは販売が安定せず、競争激化が市場に影響を与えている。

6月期 各車種の販売台数

過去一年間の販売台数推移。全軽自協の公表資料を基に筆者作成(画像:小城建三)
過去一年間の販売台数推移。全軽自協の公表資料を基に筆者作成(画像:小城建三)

 6月期の軽自動車新車販売台数は前年同月比0.7%減の13万2038台で、前年を7か月連続で下回った。ランキング1位から3位までの車種および販売台数は、次の通りだった。

 首位に返り咲いたN-BOXは1万6803台で、前月比15.2%増と2000台余り増えた。2位に後退したスペーシアは、前月比18.0%減の1万2425台。前月に続いて3位をキープしたのはタント。ダイハツが全車種を出荷停止した2023年12月以降で初めて販売台数が1万台を超え、1万1933台だった(93.3%増)。タントと2位スペーシアの差は

「492台」

にまで迫り、タントが販売をどこまで回復していくかが今後に注目すべきポイントとなる。

 これら3車種の過去1年間の販売台数推移をまとめてみたところ、決算月の2024年3月を除く2024年5月までの傾向は、

・N-BOX:なだらかな減速傾向
・スペーシア:じわじわと販売伸長
・タント:4月の出荷再開以降は堅調に回復

だった。これに対して2024年6月になると、次のような異変が起こっている。

・N-BOX:減速から回復に転じる兆候
・スペーシア:販売が乱高下して不安定な様相
・タント:力強い回復

しかも、N-BOXとスペーシアの台数差は

「4378台」

に広がり(1万6803台、1万2425台)、2024年1月以降で最大差となった。なぜこのような異変が起こっているのか。

全てのコメントを見る