西武池袋線「改鋏ラリー」で探る、都市と自然の交差点! 「開業100周年」を迎えた各駅の今を巡る

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改鋏ラリーとは、西武池袋線の特定の駅で開催されたイベント。乗客が対象駅を訪れ、特定の記念切符に鋏を入れてもらうというものだ。参加するには、記事では、各駅の歴史や周辺の特徴、イベントの詳細などを紹介している。

栄華のセゾングループ

西友、パルコ、無印良品、リブロ…ひばりヶ丘は「セゾンの街」だった(画像:若杉優貴)
西友、パルコ、無印良品、リブロ…ひばりヶ丘は「セゾンの街」だった(画像:若杉優貴)

 公団(現・UR)とともにひばりヶ丘の街を造ったのは西武グループだった。

 ひばりヶ丘駅前にはかつて「西武セゾングループ」であった西友とパルコというふたつの大型店がそびえ、さらに同グループであったリブロや無印良品も出店していることから、かつてのグループの栄華をうかがい知ることができる。

 アニメ「終末トレインどこへいく?」の作中において、ひばりヶ丘駅で「過去のトラウマ(心的外傷)」にちなんだ災いが襲ってくるようすが描かれていたのはセゾングループにちなんでのことだろうか。

 ちなみに、今回のラリー対象駅4駅のうち筆者が唯一降りたことがあるのがこのひばりヶ丘駅。その理由は「なぜこんなところにパルコが」という好奇心からだった。西武セゾングループは2001年に事実上崩壊、中核企業だった西友とパルコも全国的にかなり数が減っているが、ひばりヶ丘駅前の両店はともに今も健在だ。

 一方で、ひばりヶ丘駅周辺では2019年に北口ロータリーが完成するなど、少しずつ再々整備が進み、景観が変わりつつある。南口でも西友隣の銀行跡で再開発が行われており、数年後に再訪したならば駅前の姿がさらに変化しているかもしれない。

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