西武池袋線「改鋏ラリー」で探る、都市と自然の交差点! 「開業100周年」を迎えた各駅の今を巡る

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改鋏ラリーとは、西武池袋線の特定の駅で開催されたイベント。乗客が対象駅を訪れ、特定の記念切符に鋏を入れてもらうというものだ。参加するには、記事では、各駅の歴史や周辺の特徴、イベントの詳細などを紹介している。

生まれ変わる団地――ひばりヶ丘(西東京市)

ひばりヶ丘駅の改札鋏痕は山の字に近い形(画像:若杉優貴)
ひばりヶ丘駅の改札鋏痕は山の字に近い形(画像:若杉優貴)

 続いての改鋏ラリー駅は「ひばりヶ丘駅」。開業当初は「田無町駅」の名称で、駅近くにあった中島飛行機(SUBARUの前身)の関連工場への通勤駅にもなっていた。

 工場跡地は1959(昭和34)年に日本住宅公団(現・UR都市再生機構)による国内最大級の公団住宅「ひばりが丘団地」となり、駅名もそれに合わせて「ひばりヶ丘」に改称された。「公団団地」という新たな生活スタイルの象徴となったひばりが丘には、1960年に皇太子ご夫妻が視察に訪れている。田無町は人口の増加にともない隣接する保谷町とともに1967年に市制、2001(平成13)年からは保谷市との合併により西東京市となっている。

 完成から半世紀以上を経たひばりが丘団地であるが、近年は再生事業が進みつつある。2000年以降には新たなUR住宅団地「ひばりが丘パークヒルズ」へのリニューアルが開始されたほか、分譲マンションや分譲住宅などとなった区画もある。2013年には近隣にイオンモール東久留米も開業、現在もファミリー層に人気の街のひとつだ。

 ひばりヶ丘駅では改札鋏痕収集券に鋏を入れてもらうだけではなく“お土産”をもらうことができる。その“お土産”とは各駅の鋏の形があしらわれた

「布製エコバッグ」

だ。まだ清瀬駅に到達していないのに清瀬駅の鋏の形もネタバレされてしまった。

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