ヘッドライトにも「2024年問題」到来? ロービーム検査の徹底がもたらす影響をご存じか
2024年8月から、ヘッドライト検査基準が厳格化され、ロービーム検査が必須に。旧車の劣化による通過困難が予想され、対策が必要になる。
影響を受ける車がある理由

大きな混乱が予想される背景にあるのは、まさしく検査基準の厳格化だ。
前照灯の検査では
・光量
・光軸
・色味
が検査されるが、ハイビーム検査は照らす方向が適切であれば光軸検査にパスできた。光量も、最も明るい部分が1mと10mで同等の明るさなら合格できたのである。ややざっくりな印象だ。
一方、新基準のロービーム検査では、前方10mで「エルボー点」と呼ばれるカットラインが規定位置になければ合格できない。光量も1灯につき6400cd以上の明るさが必要だ。電球の明るさではなく、
「リフレクターで反射した光度」
が計測される。光軸・光量ともにランプ自体の性能だけでなく、ヘッドライトユニット全体の影響を大きく受けるのだ。
新基準検査の対象車両は新基準に対応する性能をもって生産されている。しかし、対象車両の中には20年以上経過した車両も存在するのだ。そのため、光を反射させるリフレクターやヘッドライトのレンズが大きく劣化している車両もある。
実際、樹脂製のレンズは経年劣化によって黄ばんでしまう。黄ばんだレンズはバルブの光量を低下させる。リフレクターも同様に経年劣化が懸念されるパーツだ。リフレクターは光を効率よく反射できるようにメッキ加工が施されている。劣化により表面が荒れてボロボロになったり、メッキ部分が剥がれたりしてしまうのだ。光を反射できず光軸・光量ともに悪影響を受けることになる。