隣に座る「トナラー」より迷惑? 満員電車で放屁する「オナラー」という現代の闇

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近年、電車や飛行機の中でおならをする「オナラー」。混雑した場所に強烈な悪臭が残り、周囲に不快感を与える。英国での調査では、回答者の13%が公共の場でのおならを許可してほしいと答えている。

海外の飛行機のトラブル

臭いおならのイメージ(画像:写真AC)
臭いおならのイメージ(画像:写真AC)

 飛行機のなかは、ある意味電車以上に放屁トラブルが起きやすいところである。

 気圧の関係でガスが出やすい環境にあるからだ。自由に窓を開けることができない密閉空間であるために、コロナ禍に飛行機内の空気は3分で入れ替わると学んだ今でも、周囲の乗客の精神的なストレスが大きくなりやすい。

 2018年には、オランダの格安航空会社であるトランスアビア航空のドバイ発アムステルダム行の便が、オナラー問題でウィーンに緊急着陸した。明らかに放屁がひどい男性の両隣にいた男性たちがそれを止めるように頼んだが、

「本人が拒否」

したために騒ぎになった。両隣の男性たちが攻撃的だったという判断で、その両隣の男性たちが飛行機から降ろされてしまった。また同じ列の女性ふたりは部外者だったのにも関わらず巻き添えで降ろされてしまった。

 2024年には、米国アリゾナ州フェニックスからテキサス州オースティンへ向かうアメリカン航空で、トラブルがあった。飛行機に搭乗後に独り言で文句を言っていた男性が

「では、この臭いはどうだ」

などといって放屁し続けた。その後、周囲の客といい合いしていたこともあってか、飛行機は滑走路に向かって走行していたが、ゲートに戻ってその男性客を降ろしたので遅延することになった。

 飛行中の悪臭は、多くの航空会社で実際に降ろされる理由となる。ウエストジェットとエア・カナダなど、「不快な臭い」のある乗客の搭乗を禁止しているところもある。

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