昼行高速バスの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない【リレー連載】偏愛の小部屋(4)

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昼行高速バスの魅力は、コストパフォーマンスのよさ、車窓からの景色、設備、サービスエリアでの休憩などにある。日常の移動がちょっとした旅行の楽しさに満ち、旅に高揚感をもたらしてくれることを強調したい。

やばいポイント2「高い視点での景色」

首都高速(画像:写真AC)
首都高速(画像:写真AC)

 高速バスのやばいポイントのふたつ目に景色を挙げたい。

 高速バスは、

・ハイデッカーの車両が使用されていて高い視点で景色が見える
・速すぎず遅すぎずの速度で景色が流れる

のがやばい。都市部の雑踏を高い視点で見下ろしながら街に別れを告げて段々と郊外に抜けていく感覚は、高速バスでしか得がたいものがある。都市や郊外を抜けて山間部に入ると、四季折々の景色だけでなく、夕暮れ時など空と雲と光が織りなす光景が楽しめる。

 景色を楽しむという理由で、羽田空港から新宿などの都心部へ向かう際は、リムジンバスの利用をおすすめしたい。空港リムジンは、距離こそ長くはないが立派な高速道路を走るバスだ。

 筆者の場合は、景色を見るといっても、前寄りの席に座って

「首都高速の全面展望」

を楽しんでいる。視点の高さから優越感にひたれるのがいいし、そもそも座っているだけなので景色に集中できるのもいい。

 このほか、車窓の景色とスマホの衛星利用測位システム(GPS)位置情報や地形図を照らし合わせながら妄想にふける、あるいは並走するトラックのキャビンを観察するのも、昼行高速バスのやばいポイントといえる。

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