昼行高速バスの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない【リレー連載】偏愛の小部屋(4)
昼行高速バスの魅力は、コストパフォーマンスのよさ、車窓からの景色、設備、サービスエリアでの休憩などにある。日常の移動がちょっとした旅行の楽しさに満ち、旅に高揚感をもたらしてくれることを強調したい。
高速乗合バスの魅力
国土交通省の資料によると、高速バスは正確には高速乗合バスといい、
「市町村の区域を越え、かつ、その長さが概ね50kmを超える路線」
とある。もちろん、50km未満であっても高速道路を通る路線バスはある。
例えば、広島と呉を結ぶクレアラインは実車距離で30km程度であるが、朝の通勤時間帯はなかなかの盛況ぶりだ。広島から呉に向かう7時台のバスは6本もあるものの、補助席も満席となり途中の停留場で積み残しが生じるのは日常茶飯事である。
50km程度の小旅行であれば、都会の景色も郊外の景色も楽しめるつくば号もいい。つくばエクスプレス開業前は、筑波大学への移動といえば高速バス1択だった。当時、東京駅八重洲口のバスターミナルの人の多さもさることながら、メガライナーの大きさに圧倒されてしまった。高速バスで筑波大学に向かうだけで、ここまで興奮できるのはなかなかのやばさだろう。
余談はこれまでにして、筆者(ネルソン三浦、フリーライター)がやばい!と思うポイント「コスパ・景色・設備・サービスエリア(SA)」について語っていこう。