横浜市民が考える「横浜」と、観光客の「横浜」は全くもって別物である
横浜市民と観光客が抱く横浜のイメージには大きな違いがある。市民は日常生活を重視し観光には無関心で、観光客は有名スポットに集中。市民の38.3%が市内観光をほとんどせず、観光客との接点も少ない。横浜の多様性を誇り、日常生活の魅力を発信する必要がある。
データが明かす差異

早速、横浜市が発表した「令和5年度 横浜市観光動態消費動向調査報告書」を見てみよう。この調査によると、市内在住者と市外在住者では、来訪目的が明らかに異なることがわかる。
●市内在住
・飲食:30.4%
・街歩き:23.6%
・買い物:18.4%
・遊園地・テーマパークなどのレジャー:16.4%
・文化財建造物などの観覧:16.7%
●市外在住 1都3県
・飲食:37.7%
・街歩き:26.1%
・買い物:15.2%
・遊園地・テーマパークなどのレジャー:24.3%
・文化財建造物などの観覧:12.0%
●市外在住 その他
・飲食:42.7%
・街歩き:34.0%
・買い物:20.5%
・遊園地・テーマパークなどのレジャー:19.1%
・文化財建造物などの観覧:8.7%
市内での使用費用合計(1人分)でも明確な差がある。
・市内在住:平均4936円
・市外在住 1都3県:平均8391円
・市外在住 その他:平均2万1566円
また「令和5年度 横浜市民意識調査」によれば、市民が感じる横浜の魅力は、
・ショッピング施設が充実しており買い物が便利である:49.9%
・道路鉄道網が発達しており移動が便利である:29.8%
など、日常生活の利便性に関するものが上位を占める。
・海や港が身近にある:39.9%
のように観光資源としても知られる項目も見られるが、市民にとってはレジャーというよりも身近な存在として親しまれているようだ。市民アンケートの結果から、全国的に有名な観光地の陰で、そこに暮らす人々の日常生活が活気ある横浜という都市の一面が見えてくる。