職場の人間関係が面倒! そんな人にとって、一匹狼の「タクシードライバー」は理想的な仕事なのだろうか?
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タクシードライバーの柔軟な働き方は魅力的だ。隔日勤務で、面倒な人間関係から解放され、自己管理型の労働環境でストレスを軽減する。
多様化する働き方とタクシー運転手

2019年4月1日、「働き方改革関連法」が施行され、多様な働き方を柔軟に選択できる改革が進められている。
2022年度の時点で、全国のタクシードライバーは21万4972人。タクシー会社に勤務していれば、スケジュールに応じて月間の勤務日数を半分にして働くことも可能だ。これは、タクシー業界の魅力のひとつである。
仕事中は基本的に乗客がいない限りはひとり。自己管理型の仕事環境で、乗客以外の他人に煩わされることはほとんどない。また、会社にいる時間も短く、面倒な人間関係に巻き込まれることも少ないため、人によってはストレスがたまりにくく、精神的に安定しやすい部分がある。
現代社会ではライフスタイルが多様化し、個人の状況に応じて多様性を重視した働き方が選べるようになっており、タクシー運転手という職業はその時流にあった選択肢かもしれない。
現役のタクシードライバーは、この点についてどう感じているのか。非・業界ライターである筆者(小島聖夏、フリーライター)が神奈川県を拠点に活躍する30代のドライバーAさんに話を聞いた。