「ゆりかもめ」延伸計画はいずこへ? 湾岸エリアは人口増加中、どうなる今後の交通事情

キーワード :
, , , , ,
本格運行が遅れている東京BRT。そんな状況で期待されるのが「ゆりかもめ」の延伸だ。いったいなぜなのか。

中央区が計画に反対する理由

豊洲と勝どきの位置関係(画像:(C)Google)
豊洲と勝どきの位置関係(画像:(C)Google)

 ところが、豊洲駅延伸(2006年3月)から既に15年以上がたつというのに、計画はまったくの白紙のままだ。東京五輪招致決定後も、延伸計画は具体的にならなかったため、ほとんど報じられていない。

 わずかに『朝日新聞』2013年10月12日付朝刊で、関係者の声として延伸は「7年後の五輪までには厳しい」という記述がある程度だ。

 計画が進展しない理由は、前述のとおり、延伸区間の多くを占める中央区が計画に反対しているからである。

 ゆりかもめの延伸案は、中央区議会で何度も取り上げられている。最近では2021年7月の議会でも質問がなされているが、中央区の吉田不曇(うずみ)副区長は、こう答弁している。

「ゆりかもめの機能は遊覧手段。東京駅につなぐと危険であり、機能論で無理であることから毛頭考えていない」

 これまでも吉田副区長はゆりかもめが議題になるたびに、計画を強い言葉で非難してきた。例えば、2014年2月の東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会では、こんな発言もしている。

「豊洲から先の路線についての実現の可能性でございますが、基本的にゼロだと思っております。この部分については、区としては、明確に、幾ら豊晴計画の最初の段階に書いてあるからといって、こういうところに載せておくこと自体が問題ではないかというふうに私どもは東京都に言っており」

「新交通そのものについては、豊洲でずっと永遠にとまっていていただきたいし、計画そのものは、ある意味で、意味がないので、やはりこれは消してほしい」

全てのコメントを見る