ホンダ「脱ガソリン」本気 中国で希望退職1700人応募も、海外勢へ強まる逆風とは

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5月中旬、ホンダが中国での自動車販売減少を受けて、現地合弁工場の人員削減を行うと報じられた。広汽ホンダはEVを販売しているが、ガソリン車をどうするのか。

他の海外勢も同様

フォルクスワーゲンの中国での自動車販売(画像:フォルクスワーゲンのデータを基にMerkmal編集部で作成)
フォルクスワーゲンの中国での自動車販売(画像:フォルクスワーゲンのデータを基にMerkmal編集部で作成)

 中国市場における自動車販売で苦戦しているのは、他の海外勢も同じだ。フォルクスワーゲンやメルセデスといったドイツの自動車メーカーも、中国での販売が年々悪化している。ここで、フォルクスワーゲンの過去5年の納入台数の実績をみてみよう。

・2019年:423.4(万台)
・2020年:384.9(万台)
・2021年:330.5(万台)
・2022年:318.5(万台)
・2023年:323.6(万台)

 2023年は、対前年1.6%と微増であったが、最盛期の2019年と比較すると100万台近くも減少していることがわかる。2023年におけるフォルクスワーゲンの中国市場でのシェアは、14.5%と健闘しているものの、ここしばらくは苦戦しているといえる。

 フォルクスワーゲンは、中国市場におけるEVの販売を強化するために、25億ユーロ(約4200億円)を投資し、2030年までに30車種以上のEVを投入する。しかしながら、中国市場においては大小さまざまなメーカーが激戦を繰り広げ、かつEVの生産能力が過剰ぎみであるともいわれており、決して平たんな道ではない。

 ブルームバーグ(2024年3月22日付け)によると、テスラも中国での生産を縮小した。2024年1~2月における中国の自動車販売台数が全体で17%増、NEVは37.5%だったにもかかわらずだ。テスラの出荷台数は前年同期比で6%減少した。比較的早い時期に中国でEVを展開してきたテスラですら、競争激化に飲み込まれている。

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