貸し切り「最上級エルグランド」2時間なんと2万円! 用途は「ウェブ会議向け」 さっそく乗ってみた

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場所に縛られない働き方が広がるなか、大日本印刷や日産など5社が「移動会議室」と題したハイヤーサービスの実証実験を行っている。第2弾となる今回、記者が実際に体験してみた。

2時間 or 30kmで2万円に設定

「コミュニケーションツール」のメイン画面。ワンタッチでリクエストができるアイコンが並び、ドライバーとは基本的にテキストベースでやり取りする(画像:会田肇)
「コミュニケーションツール」のメイン画面。ワンタッチでリクエストができるアイコンが並び、ドライバーとは基本的にテキストベースでやり取りする(画像:会田肇)

 ここにはドライバーに対して降車や利用時間の延長などのリクエストが行える専用アプリがインストールされ、ドライバーとは基本、SMSのようなテキストベースでのやり取りが可能となる。必要なときは通話もできる。このツールの開発は大日本印刷が行った。

 また、隔壁を設置したことで後席からは前方が見通せなくなり、現在地がわかりにくい状況が生まれる。そこで現在地がどの辺りなのかを示すツールとしてゼンリンMaps APIを組み込んだ。

 これにより、「現在地を表示する」アイコンをタップするとタブレット上には現在地を示す地図が表示される。ただ、地図は決して見やすいとは言えず、現在地も地図上に「+」を表示するだけでわかりにくい。今後はこの改良も必要だろう。

 では実証実験の第2弾では何が違うのか。大きく違うのが、実証実験のエリア拡大と有償サービスの実施だ。

 発表資料によれば、実証実験の第1弾では約3か月間で112トリップが利用し、アンケートでは9割の人が満足との回答があったという。この反応から第2弾では、それが本当にビジネスとして成り立つのかを検証する目的で、1回の利用ごとに2時間または30kmまで2万円の利用料を設定した。

 さらに延長への対応も考慮しているようだが、具体的な延長料金はまだ確定していないとのことだった。

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