貸し切り「最上級エルグランド」2時間なんと2万円! 用途は「ウェブ会議向け」 さっそく乗ってみた

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場所に縛られない働き方が広がるなか、大日本印刷や日産など5社が「移動会議室」と題したハイヤーサービスの実証実験を行っている。第2弾となる今回、記者が実際に体験してみた。

日産など5社、実証実験の第2弾

 大日本印刷、日産自動車、ゼンリン、ソフトバンク、クワハラの5 社は、車での移動中に、快適な環境でウェブ 会議ができる「移動会議室」の実証実験の第2弾を2022年2月開始した。

 前年6月に実施された第1弾に続くもので、その目的は有償サービスを含めた商業化への検証を行うことにある。今回はその実用度を体験してみることにした。

「車内でウェブ会議」の課題とは

 移動会議室”の実証実験に使われた日産「エルグランド VIP」。タクシー会社のクワハラが運行する(画像:会田肇)
移動会議室”の実証実験に使われた日産「エルグランド VIP」。タクシー会社のクワハラが運行する(画像:会田肇)

 ビジネスの世界では、業務時間の効率化やワークバランスが声高に叫ばれて久しい。そうした中で世界中を巻き込んだコロナ禍はその考え方をいっそう加速させることとなった。

 その中心にあるのはインターネットであり、スマートフォンなどモバイル機器の普及だ。結果、多くのビジネスマンは場所の制約から解放され、仕事に対する自由度を大きく高めることにつながった。

 しかし、場所の制約から解放されたとは言っても、まったく制約を受けなくなったわけではない。スマートフォンでは画面の小ささゆえに資料が見にくかったり、複数が相手となれば互いの表情もよく見えなかったり、ということもある。

 加えて重要な会議であれば、秘匿(ひとく)性を踏まえた配慮も必要になる。たとえばタクシーなどを使った移動中であれば、ドライバーへ会議内容が聞こえないよう音声を気遣う必要もあるし、さらに目的地に到着すれば会議を中断せざるを得ないこともある。

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