中国・台湾で暮らした私が「ライドシェア」をもっと推進すべきと考える当然の理由 “日本版”は明らかな失敗作である!

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グローバルスタンダードと背離する「日本版ライドシェア」。日本のデジタル化の遅れやタクシー業界の影響もあり、健全な発展が阻害されている状況だ。

変動料金制は必須

ライドシェアのイメージ(画像:写真AC)
ライドシェアのイメージ(画像:写真AC)

 天候や混雑具合によって料金が変動する「ダイナミックプライシング」が適用されていないのも非常に問題である。

 急に雨が降ってきたときや夕方のラッシュ時など、タクシーがなかなか捕まらず困った経験を持つ人は多いはずだ。そういうときはタクシー会社に電話をしても

「今混雑しているので30分以上かかります」

などといわれてしまう。

・需要と供給に応じて価格を変動させる
・高いチップを払う客を優先する

仕組みを導入できれば、車移動が今よりずっと便利になるだろう。

 運転手は混雑する時間帯に集中して稼ぐことができるし、乗客はどうしてもタクシーに乗りたければ、割増料金を払うことで車両を確保できる。

 逆に、それほど急いでなければ、徒歩や電車に切り替えたり、しばらくカフェでお茶をしてピークタイムをずらして乗ったりしてもいい。完全に“三方よし”で、本来は全員がハッピーになれる仕組みをIT技術によって作れるはずなのだ。中国でライドシェアを使ったときの記憶では、大雨のときなど

「通常の2~3倍」

まで高騰した記憶がある。

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