大型トラックの側面にある「ランプ」の役割、知ってる? ただ光ってるワケじゃないんです

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大型トラックの車体にはさまざまなライトが装備されており、夜間走行時に点灯する。そのなかでも、トラックの側面にあるライトは「マーカーランプ」と呼ばれ、主にふたつの役割を果たしている。

ファッションと安全性のバランス

夜道を走行するトラック(画像:写真AC)
夜道を走行するトラック(画像:写真AC)

 ファッション目的で装着されるマーカーランプなどのライトは、色や光源、素材などで個性を出すことができる。実際、2021年東京パラリンピックの開会式では、デコレーショントラック(デコトラ)が登場し、注目を集めた。そのため、トラックのライトは単なるファッションとして取り付けられていると思った人もいるかもしれない。

 しかし、マーカーランプには側方灯としての役割があり、他のドライバーにトラックの大きさを知らせる役割があった。また、明るさや取り付け位置にも規制があり、安全性にもつながっていた。

 全日本トラック協会(東京都新宿区)が2023年9月に発行した「日本のトラック輸送産業 現状と課題 2023」では、2021年度の国内貨物総輸送量トン数と輸送機関別分担率が報告されている。

 それによると、国内貨物総輸送トン数は約43億トンで、そのうちトラックが占める割合は91.4%、航空、鉄道、海運を合わせた割合は8.6%となっている。

 このことは、トラックが今後も輸送の主役であり続けることを示唆している。規制を順守したマーカーランプで、これからも安全を守ってもらいたいものだ。

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