大型トラックの側面にある「ランプ」の役割、知ってる? ただ光ってるワケじゃないんです

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大型トラックの車体にはさまざまなライトが装備されており、夜間走行時に点灯する。そのなかでも、トラックの側面にあるライトは「マーカーランプ」と呼ばれ、主にふたつの役割を果たしている。

マーカーランプの取り付け位置による色の制限

トラックのマーカーランプ(画像:写真AC)
トラックのマーカーランプ(画像:写真AC)

 ファッション目的のマーカーランプは「その他の灯火」である。側方灯として使用する場合よりもライトの色の自由度は高いが、取り付け位置によって使用できる色が制限される。特に赤色は、緊急車両が使用する赤色灯との混同を防ぐため、基本的に使用が禁止されている。

 また、青紫色や黄緑色のランプを車両前面に取り付けることはできない。これは、かつてトラックに使われていた車速灯との誤認を防ぐためだ。後部は、ストップランプとバックランプの混同を防ぐため、赤と白は禁止されている。側面は、サイドマーカーランプなどを兼ねているため、橙色か黄色のランプしか認められていない。

 側方灯と同様、明るさは300カンデラ以下でなければならず、点滅していると整備不良とみなされ、車検に通らない。これらのルールを守れば、ファッション目的で設置することも可能だ。

 そんなオシャレなマーカーランプの光源やレンズには多くの種類があり、それぞれに特徴がある。例えば、光源には発光ダイオード(LED)と電球があるが、最近は明るさが増し、比較的寿命が長いLEDが主流になっている。LEDは高めだが、消費電力が少なく、電球よりもメリットが多い。

 レンズにはガラス製と樹脂製があり、それぞれに一長一短がある。樹脂製は安価で軽量だが、紫外線で黄変する。ガラス製は経年劣化が少ないが、高価で壊れやすいなどだ。

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