EVは「車酔い」しやすい?しにくい? ネット上の意見は真っ二つ、いったいなぜなのか

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EVは静かで車酔いしないという人がいる一方で、不快に感じるという正反対の意見もある。なぜこのように真逆なのだろうか。

車載ソフトウエアの重要性

EVのイメージ(画像:写真AC)
EVのイメージ(画像:写真AC)

 ここまでの説明である程度は理解できると思うが、要するにEVのドライビングフィールに関する違和感は、基本的にはクルマの構造そのものではなく、それを制御する

「ソフトウエア」

に起因する。ここで登場するのが、最近の自動車業界で最もホットな単語「SDV」だ。SDVとは、

・Software(ソフトウエア)
・Defined(デファインド)
・Vehicle(ビークル)

の略語で、「ソフトウエア定義車両」を意味する。

 一般的には、車載コンピューターを車外のホストコンピューターやクラウドとネットワーク化することで、自動運転などを実現することを指す。しかし、自動車におけるソフトウエアはそれに限らない。

 例えば、ドライバーの好みに合わせてソフトウエアを書き換えることで、EVの加速や回生ブレーキを制御することもSDVの枠組みに含まれる。ある意味、ドライバーの好みに直結する部分を自由に変更できることも、SDVのメリットを最大化することになる。

 個人的には、EVやプラグインハイブリッド車(PHV)のような電気モーター主体で回生ブレーキを多用するモデルは、販売段階でもっと十分な説明をすることが望ましいと思う。そうすれば、EVは「車酔いしやすい」という印象を持つ人も減るのではないか。

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