EVは「車酔い」しやすい?しにくい? ネット上の意見は真っ二つ、いったいなぜなのか

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EVは静かで車酔いしないという人がいる一方で、不快に感じるという正反対の意見もある。なぜこのように真逆なのだろうか。

回生ブレーキと車酔い

全国の男女1934人を対象に実施されたクルマの臭いトラブルについてのアンケート結果(画像:日本トレンドリサーチ)
全国の男女1934人を対象に実施されたクルマの臭いトラブルについてのアンケート結果(画像:日本トレンドリサーチ)

 一方、「車酔いしやすい」という意見はどこから来るのだろうか。インターネット上に散見されるEV関連のインプレッションでは、EVは

「動きがトリッキーで自分の感覚に合わない」

という意見が散見される。これはどういうことなのか。

 まず、EVは加速時に内燃機関モデルよりも力強いものが多い。さらに減速時には、ドライバーが操作するフットブレーキに加え、自動的に「回生ブレーキ」が働く。回生ブレーキとは、モーターを使って減速することだ。その際に電気が発生し、リチウムイオンバッテリーを充電できるため、燃費が向上する。

 加速と減速は、その働きによっては人間の頭を動かし、三半規管に影響を与える。つまり、車酔いを引き起こす可能性があるのだ。

 インターネット上では、特に回生ブレーキに違和感を覚える意見が多い。回生ブレーキの動作感はそれなりに強力だ。車種によっては、エンジンブレーキの3倍以上の減速力を発揮することもある。予想を超える強力な回生ブレーキに慣れていない人は、ステアリングを握っているうちに車酔いになってしまう。そんな意見さえ垣間見える。

 EVは、ドライバーや同乗者が思い描く加減速時の「クルマの動き」とは異なる動きをしがちだ。これが「車酔いしやすい」という意見の大きな原因だろう。

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