「Appleのパクリ」はもはや過去! 中国シャオミ初EV「SU7」受注7万台突破と新経済圏ブチ上げ、米中貿易摩擦も何のその?

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中国の大手家電メーカー、シャオミがEV市場に参入した。その第1弾となるSU7は、高性能ながら低価格を実現した競争力の高いモデルで、テスラなど既存の大手EVメーカーにとって大きな脅威となりそうだ。

アップル模倣からの進化

SU7(画像:シャオミ)
SU7(画像:シャオミ)

 自動車産業は100年以上にわたってハードウエアを中心に発展してきた。しかし、EVへのシフトとデジタル化の加速は、その前提を覆そうとしている。基本ソフト(OS)、アプリケーション、データをコントロールする者が業界を支配する時代が到来しつつあるのだ。

 シャオミは、ソフトウエア技術とビッグデータ活用のノウハウを武器に、この変革の波に乗ろうとしている。自動車メーカーはEVを、単なる移動手段ではなく、

「あらゆるサービスとつながるスマートデバイスへの進化させる」

ことを目指している。シームレスかつ、パーソナライズされた体験の提供が、勝負を分けるキーワードになるからだ。

 以上のように、シャオミのEV参入は業界に大きな衝撃を与えている。同社の戦略は、EVの未来像を先取りし、新たなモビリティ産業の地平を切り開くシャオミの野心を如実に示している。

 わずか10年前、シャオミは

「アップルのパクリ」

とやゆされていた。アイフォンに酷似したスマホ「Mi4」、アイパッドを模倣したタブレット「Miパッド」、アップルTVのコピー品のような「Miボックス」など、ハードウエアからソフトウエア、さらには製品ページのデザインに至るまで、あからさまにアップルを模倣していた。

 創業者の雷氏はスティーブ・ジョブズのようなプレゼンテーションを行い、

「One more thing(もうひとつ)」

を連呼。服装も黒いタートルネックにジーンズといういでたちで、“中国のジョブズ”とも呼ばれた。当時は、怪しげなメーカーという印象が強かったのだ。

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