ヘッドライトが自動で点灯! 「オートライト機能」は、夕暮れ時の事故を防ぐ“切り札”になれるでしょうか?
オートライト機能の搭載義務化によって法的基準が確立され、2020年以降の新車から新保安基準が適用されることになった。そもそも、なぜ義務化されたのか。
「ドライバー無灯火を防ぐ新基準

道路交通法では、ヘッドライトを点灯すべき時間帯を「日没から日の出までの夜間」と定めている。しかし、義務化される以前は明確な基準がなく、ドライバーの感覚に任されていた。オートライト搭載車であっても、基準がないために点灯のタイミングはメーカーごとに異なっていた。
その結果、死亡事故が多発する薄暮時には、ライトを点灯している車と点灯していない車が混在している。義務化の目的は、このような状況を解消し、ライトの早期点灯によって安全性を高めることにある。
2020年4月施行の義務化では、これまで明確でなかった基準が新保安基準として採用された。
最大の違いは、
・一定の暗さになると強制的に点灯する
・ドライバーが手動で消灯できない(駐停車時には消灯可能)
という点だ。また、メーカーごとに異なっていた点灯のタイミングが統一され、周囲の明るさが1000ルクス以下になると2秒以内に自動的に点灯するようになった。
こうした保安基準の確立により、ドライバーの感覚に頼らずにライトを点灯させることが可能になり、ドライバーの「うっかり」や「思い込み」による無灯火を防ぐことができるようになった。