タイヤ・ホイールはもはや「ネットショップ」で買う時代? 取り付けも心配しなくていいワケ
過去3年間にネットでカー用品を購入した人は50%にものぼる。これまでは主に実店舗で購入されていた。しかし、なぜオンラインでの購入が増えているのか。
ネット購入が増加しているワケ

ネット購入の持つメリットが大きな理由のひとつだ。
ネット購入なら、様々な商品を比較することできる。マーケティングリサーチ企業・GfKジャパン(東京都中野区)が2017年3月におこなった「カー用品のインターネット購入実態調査」によれば、1年以内にネットでカー用品を購入したことのあるドライバーは
「29%」
だった。そのうちの87%が「価格」を比較していた。節約志向の強いネット購入利用者にとって、容易に複数店舗の価格を比較できるという点は大きなメリットなのだ。また、商品のレビューも容易に閲覧することができる。時間を節約しつつ、より多くの情報を収集して、自分の希望にあった商品を見つけ出すことができるのだ。
もうひとつの理由は、業界でBOPISが導入されているという点だ。BOPISとは
・Buy
・Online
・Pick-up
・In
・Store
の略語である。ネット店舗で注文したものを実店舗で受け取る仕組みのことを意味する。例えば、タイヤなどのアイテムはネット購入したとしても、ホイールを組んで車に取り付ける必要がある。
ネット購入で安く手に入ったとしても、素人の自宅にタイヤが届いたら持て余してしまう。機器を持ち込んで設置してくれる店を見つけたとしても、手間や追加料金を考えると、結局は実店舗で購入した方が安くつく場合もある。
この悩みを解決するのがBOPISである。ネット購入した商品は提携している実店舗に届き、購入者は実店舗で購入した商品を取り付けてもらえるという仕組みだ。
いわば、
「ネット店舗と実店舗の融合」
により、カー用品には敷居の高かったネット購入を、より身近なものとすることに成功したのである。