子どもは「車のスピード」を認識できない? 事故の75%が横断歩道で発生、4月春の全国交通安全運動で考える

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歩行中の子どもの事故のうち、74.4%が横断歩道での事故である。本稿では、発達の観点から見た低年齢児の事故特性もリポートする。

児童の交通事故特性

子どもと交通のイメージ(画像:写真AC)
子どもと交通のイメージ(画像:写真AC)

「春の全国交通安全運動」が4月6日から15日までの10日間、日本全国で実施される。重点が置かれるのは、次の点だ。

・子どもにとって安全な交通環境を確保し、安全な横断方法を実践する。
・歩行者優先を徹底し、思いやり/譲り合い運転を励行する。
・自転車や電動キックボードなどを使用する際は、ヘルメットを着用し、交通ルールを守る。

子どもの歩行中の事故の「74.4%」が横断歩道である。なお、低年齢児の事故特性は次のとおりだ。

・ボール遊びなどで、突発的な行動にでる(警察庁、子ども等の交通事故について。2017年)
・身長が低いため、大型車から見えにくい(警察庁、児童生徒の交通事故。2018年)
・児童の視野は大人の約70%しかなく、視認性が低い(JAF岡山。2020年)
・車の速度が速いのか、遅いのか認識しにくい(稲垣具志、東京都市大学。2016年)

 そこで本稿では、「見えないゴリラ」を模した久留米警察署の実験映像をもとに上記を解説し、車の速度が認識しにくくなる事象も含めて発達の観点から報告する。

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