なぜ最近の日本車は“冒険”しなくなったのか? 街には「SUV」「軽ワゴン」ばかりの現実、無個性こそ個性の時代なのか

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近年、新車のデザインに個性や多様性がないという声をよく耳にする。特にクロスオーバーSUVや箱型の軽ワゴンにその傾向が強い。この背景には何があるのだろうか。

デザインの均一化と市場動向

自動車(画像:写真AC)
自動車(画像:写真AC)

 近年、発売される新車のデザインに「個性や多様性がない」という声をよく耳にする。もちろん、各モデルにある程度の個性を盛り込もうと努力はしているが、その結果、どのメーカーもルックスやバリエーションに差が少なくなっている。

 特に現在売れ筋のクロスオーバースポーツタイプ多目的車(SUV)やボックス型の軽ワゴンはそうだ。自動車メーカーは冒険をしなくなった。その背景には何があるのだろうか。

 現在、市場で人気を集めているクロスオーバーSUVのデザインはどうなっているのだろうか。フロントガラスの傾斜角度は大きく、サイドウインドーの面積は大きくない。4ドア+小さなバックドアの5ドアハッチバック。特に左右のリアドアのガラス面積は小さく、ドアハンドルはピラー部分と一体化している。

 ヘッドライトは薄くシャープにサイドに回り込み、大きなフロントグリルと組み合わされている。テールライトはやや高い位置にあり、ボディとの一体感を強調している。こういったところだろうか。

 同じく人気の軽ワゴンのデザインは、規格一杯の全長と全幅で、上部や前後部はほとんど絞られていない。シルエットは食パンのようで、使い勝手はよさそうだが、個々の特徴に関していえば、特に強く印象的な要素はほとんどない。

 一方、他の型。例えば、4ドアセダン、2ドア+バックドアのハッチバック、2ドアクーペ、ステーションワゴンなどは減っている。オフロード4WDなども全盛期ほどの人気はなくなっている。

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