ちっちゃい「電動バイク」好調 都内シェアサービス、今夏までに200か所に拡大へ

キーワード :
, , , , ,
「密」回避が求められるコロナ禍で、小回りの利く折りたたみ電動バイクのシェアサービスが好調だ。運営会社は無料クーポンを発行するなどのキャンペーンを展開し、さらなる利用拡大を狙う。

場所によっては、電車移動より効率的

折りたたみ式電動バイクのシェアリングサービス「Shaero」(画像:シェアード・モビリティ・ネットワークス)。
折りたたみ式電動バイクのシェアリングサービス「Shaero」(画像:シェアード・モビリティ・ネットワークス)。

 都市部での短距離移動の新たな選択肢として、折りたたみ式電動バイクのシェアリングサービス「Shaero(シェアロ)」が好調だ。サービス開始から約半年で50か所のステーション設置を実現。運営するシェアード・モビリティ・ネットワークスは、さらなる利用者獲得に向け「何度でも使える15分間無料ライドキャンペーン」を実施すると発表した。

 同サービスは2021年9月に開始。国内唯一の折りたたみ電動バイクのシェアサービスという。コロナ禍で「密」回避が求められるほか、SGDsなど環境配慮に対する意識が高まったことなどを追い風に、利用者が拡大している。

 都市部で勤務・生活する上でしばしば発生する「中距離」の移動に適したモビリティ。

 例えば、渋谷から六本木(約2.5km)まで移動する場合、電車では乗車時間およそ6~7分だがそれとは別に乗り換えや待ち時間が数分発生する。一方、電動バイクで地上の公道を行けば「より効率的なルートを選んで移動でき、10分弱で到着する」(同社)という。

 自転車と違ってペダルをこぐ必要もないので疲労感も少ない。バイクを借りた場所とは別のステーションに返却できるため、必要な距離だけ利用でき個人で維持費を負担する必要もない。

 同社は、

「都市部での移動はもちろん、地方でもステーションを設置・拡大する予定。公共交通機関が少ない地域やマイカーを持っていない人も、気軽に移動が可能になる。また、交通アクセスの問題でこれまで客足が向きにくなった観光スポットも、(シェアバイクを活用して)周遊ルートにつなけば集客力アップが期待できる」

としている。2022年2月18日(金)~27日(日)のキャンペーンでは、バイクのロックを解除する際に「何度でも使える15分間無料クーポン」を発行。さらなる利用を獲得し、2022年夏に200か所、2023年夏には600か所のステーション設置を目指しているという。

 車体はアクセス社製。全長116cm(折りたたみ時63cm)、シート高78cm、重さ25kg。最高時速30kmで、フル充電3~5時間で約30kmの方向が可能。

全てのコメントを見る