「乗り換え不便」 北陸新幹線・敦賀延伸 収益確保が生んだ皮肉な帰結、それなら敦賀駅をテーマパーク化してはどうか?

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2024年3月16日、北陸新幹線金沢~敦賀間125.1kmが開業した。当日の様子と今後の課題について考察する。

開業の一日

北陸新幹線(画像:写真AC)
北陸新幹線(画像:写真AC)

 北陸新幹線金沢~敦賀間125.1kmが開業した2024年3月16日、筆者(大塚良治、経営学者)は営業初列車となる金沢6時00分発「つるぎ1号」敦賀行きが止まる14番ホームへ向かった。ホームには多くの人たちがいた。

 定刻に出発し、全席売り切れとの車内放送があったが、乗車した4号車は所々に空席が目に付く。普通車のデッキは、多くの立ち客で混み合っていた。

 4号車では、小松、加賀温泉、芦原温泉でそれぞれ数名の乗降があった。福井では多くの乗降があり、新規開業区間で唯一の単独駅である越前たけふでは、若干名の乗降があった。

 6時57分、敦賀に到着。駅構内には多くの報道関係者が集まり、関心の高さを示した。日本政策投資銀行は、敦賀延伸の経済効果を年588億円と試算する。2024年3月8日から福井・富山・新潟県、同月16日から石川県を対象エリアに販売が開始された「北陸応援割」とともに、2024年元日に発生した能登半島地震からの復興への後押しが期待される。

 駅をひと通り視察した後、在来線ホームに移動し、敦賀7時45分発快速福井行きに乗る。2両編成で、車内は混雑した。発車後「本日、ハピラインふくいは『県民鉄道』としてスタートしました」とのアナウンスがあったが、これは

「当社を身近に感じていただくためのアイデアとして乗務員から提案があり、会社として承認し実現した」(ハピラインふくい総務企画部)

という。高揚感に包まれた新幹線駅とは異なり、並行在来線駅構内で報道関係者を見かけることはなかった。

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