中国は信用できないから「台湾有事」は起きる、という説は本当か? 冷静に歴史を振り返ってみた

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台湾有事を語る際によくいわれる「中国は信用できない」は本当か。歴史を冷静に振り返る。

敵対心による妄執

「対中関係に係る意識調査(2023年6月)」と「台湾の対中輸出入シェア」(画像:みずほリサーチ&テクノロジーズ)
「対中関係に係る意識調査(2023年6月)」と「台湾の対中輸出入シェア」(画像:みずほリサーチ&テクノロジーズ)

「中国は信用できない」との見方そのものが誤りなのである。中国憎しの感情や、さらには「敵国である中国は憎まなければならない」といった敵対心をこじらせた“妄執”にすぎない。

 確かに、中国は仮想敵国である。日本とは外交安保の分野で対立している。尖閣を巡る領土問題を抱えている。軍隊同士も対峙(たいじ)している。

 ただ、仮想敵国だからといって悪逆非道でもない。対外関係では至極穏当な対応をしている。同じ仮想敵国でも侵略を繰り返すロシアとは違う。

 それからすれば中国による台湾武力回収はない。台湾が「台湾独立をしない」といったルールを破らない限り、中国も現状維持のルールは破らないのである。

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