民営化の公約「地方優先」は結局、守られたのか?【短期連載】国鉄解体 自民党「1986年意見広告」を問う(1)
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JR各社の改善策

JR北海道では、札幌~千歳空港(現南千歳)において、1986(昭和61)年11月時点では快速は片道1日2本のみの運行だったのを、1988年3月13日ダイヤ改正で快速「空港ライナー」を新設したことを皮切りに、快速の本数を増やしてきた。2024年1月時点ではほぼ終日にわたって12分間隔で札幌ー新千歳空港を中心とする区間で快速を運行している。
JR四国は、1993(平成5)年3月18日に予讃線高松~松山間の高速化、1998年3月14日に高徳線高速化をそれぞれ完了し、最高時速を130kmに引き上げた。高徳線高松~徳島間の所要時間は1986年11月の約90分(急行)から2024年1月には約70分(特急)へ20分程度の短縮、予讃線高松~松山間も1986年11月の約180分(特急)から2024年1月には約150分(特急)へ30分程度の短縮を、それぞれ実現している。
JR九州においても、小倉~博多間について、1986年11月との比較では、快速(区間快速を含む)の本数を2024年1月時点で2倍以上に増やした。同区間では競合関係にあるJR西日本山陽新幹線や高速バスなどへの対抗のため、JR九州が利便性向上に努めた結果であると考えられる。
新駅の設置も多く実現した。
2023年3月18日、JR東日本京葉線に幕張豊砂駅が開業した。関係自治体などからの請願駅であるが、同駅周辺企業とともに、JR東日本も費用の一部を負担したことが話題となった。今後も、JR北海道千歳線で「北海道ボールパーク」隣接の「球場新駅」が2028年頃の開業を見込むなど新駅設置が続く。球場新駅は請願駅で、原則として関係自治体が建設費を全額負担する。
新幹線の請願駅では、例えば、2004年3月13日に開業した本庄早稲田駅がある。関係自治体からの公的資金のほか、民間からの寄付金も建設費に充てられた。駅周辺では「本庄都市計画本庄新都心土地区画整理事業」などが実施され、駅前では大型商業施設や住宅などが次々と整備された。
朝夕を中心に、駅名の由来にもなっている早稲田大学本庄キャンパスの生徒・学生・教職員などが同駅を利用するほか、駅周辺に住み、都心などへ通勤する勤め人も利用する。まさに「本庄新都心」の名にふさわしい新たなまちが形成されたといえる。