廃車のエアバッグが「激烈おしゃれジャケット」に転生! 耐久性も防寒もバツグンらしい

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これまで再利用が難しいとされてきた廃車のエアバッグが、社員向けのジャケットユニホームとして生まれ変わった。札幌市の鈴木商会が製作、発表した。

社員向け、将来的には一般販売も

おしゃれジャケットの材料となったのは、廃車のエアバッグ(画像:鈴木商会)。
おしゃれジャケットの材料となったのは、廃車のエアバッグ(画像:鈴木商会)。

 リサイクル事業などを手掛ける鈴木商会(札幌市)は、自動車リサイクル(ELV)事業の社員向けとして、廃棄自動車から取り出したエアバッグを素材とする「MA-1ジャケットユニホーム」を製作したと発表した。

 同社によると、廃棄自動車から出るエアバッグは再利用が難しく、同車では初めて製作を実現したという。

 リサイクルや環境分野の知識・意識を高める取り組みを行う中で、ELV事業では廃車から中古部品やタイヤ・金属スクラップなどを選別することで自動車リサイクルを敢行。その際、エアバッグの再利用についても検討が行われていた。

 マーケティングなどの企画・デザインを行うスコープ(東京都千代田区)と共同で企画。またクリエイティブの領域で社会課題解決に取り組むBRIDGE KUMAMOTO(熊本市)がデザインを担当した。

 米空軍のナイロン製フライトジャケットが由来のMA-1は、男女を問わず人気のアウター。同社が製作したジャケットは、光沢感のあるネイビーを基調に「AIR BAG JACKET」「SUZUKI SHOKAI UP CYCLE / AIR BAG」などと書かれたカラフルなワッペンが配されている。

「作業着にも普段着にも」と好評

ジャケットを着て笑顔を見せる社員たち(画像:鈴木商会)。
ジャケットを着て笑顔を見せる社員たち(画像:鈴木商会)。

「使用されることなく役目を終えたエアバッグが、社員を守る制服に生まれ変わる」という同ジャケット。実際に着用した社員からは、

「エアバッグの特性である耐久性や保温性の高さが活かされていて使いやすい」
「デザインもおしゃれなので、作業着としても普段着としても違和感なく着こなせる」

といった声が上がっているという。

 同社の駒谷僚社長は「将来的には商品としての販売展開も視野に入れていければ」とも話している。

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