「中国EV」の侵略に怯える欧州車メーカー! ルノーCEOがブチ上げた対抗策「自動車版エアバス」とは何か

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ルノーのルカ・デメオCEOが、今後のEV戦略について興味深い話をした。彼の発言から、今後の中国EVメーカー対策を探った。

ジュネーブ国際モーターショーの復活

上海モーターショーにおいて、上海汽車は、130台以上の新車(その約半数は新エネルギー車)を出展した(画像:上海汽車集団)
上海モーターショーにおいて、上海汽車は、130台以上の新車(その約半数は新エネルギー車)を出展した(画像:上海汽車集団)

 2024年2月26日、ジュネーブ国際モーターショー(GIMS)がコロナ禍以来5年ぶりに開幕した。

 GIMSは世界5大モーターショーのひとつで、コロナ禍以前は毎年開催されていたが、今回は出展社数が約30社と、前回の150社以上から約8割も減少し、モーターショーを取り巻く環境が大きく変わったことを強く印象付けた。

 そんななか、ひときわ存在感を放っていたのがルノーだ。ルノー・日産・三菱アライアンスが共同開発した小型電気自動車(EV)用プラットホーム「AmpRスモール」を初めて採用した「5(サンク)E-TECH」を世界初公開した。

 欧州自動車工業会(ACEA)の会長でもあるルノーのルカ・デメオ最高経営責任者(CEO)にとっては、2024年1月下旬にルノーが出資するEV新会社アンペアの上場を見送ると発表した矢先で、ルノーのEV事業を不安視するイメージを払しょくする狙いがあったようだ。

 ショー初日、報道陣の取材に応じたルカ氏は、今後のEV戦略について興味深い話をした。その発言から、今後の中国EVメーカー対策を探った。

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